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■ゆりのHP(*^U^*)詩&恋愛小説&同盟■

White*Love 雪の降る夜に

私とセツヤは浜辺まで戻ってくると、座り込んでいた。
・・・二人並んで・・・。
私たち二人の間で、沈黙が流れていた。
ただただ波の音だけが耳に残っていた。


「本当の事って、何・・・?」
私はセツヤに問い掛けた。
セツヤは、うつむいている。
私は内心、セツヤが何を言い出すのだろう、と怖くてたまらなかった。
「実はさ・・・」
私はセツヤの横顔をみていた。
「俺、怖かったんだ・・・それから・・・アイを悲しませたくなかった・・・」
「どういう意味なの?」
私はセツヤの発言の意味が分からなかった。
セツヤは私の顔をはっきりと見ながら言葉をつづけた。
「俺・・・死んでしまうかも・・・しれないんだよ・・・」
「・・・え?・・・なんで・・・?」
私は驚きを隠せずにいた。
「俺・・・病気だから・・・」
セツヤは、うつむいた。
私は衝撃的な発言を聞いて、言葉をなくしていた。
「・・・うそ?」
「うそなんかじゃない・・・事実なんだ・・・」
セツヤの目には、少し涙がうかんでいた。
私はどんなに言葉を捜しても、みつからなかった。
こんなにも私は無力だった・・・。




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